肺炎
 

ウイルスや細菌などによる呼吸器感染症の症状が進むと、ネコは鼻炎や咽頭炎だけでなく、
気管支炎や肺炎を併発する事があります。
また、異物などを誤って飲み込み、肺炎を起こす事もあります。
肺炎になると急な発熱、呼吸困難を起こす事があり緊急の治療が必要になります。

肺炎は肺と気管支が炎症を起こす重い病気です。
症状は原因や全身症状の有無によって変わります。

他の呼吸器の病気と同様、せき、発熱、呼吸困難などの症状が現れる事があるものの、
一般に鼻炎や気管支炎、咽頭炎より症状は重くなります。
呼吸困難になる場合もあり、そうなるとネコはゼーゼーと荒い呼吸をしたり、
口を開けて呼吸したりするようになります。
ひどくなると、横になったまま立ち上がれなくなってしまうことがあります。

この様な場合には、無理に運動させたり、興奮させたりすると、
ひどい呼吸困難になり倒れたりする事もあります。無理をさせてはいけません。

治療は、肺炎が他の呼吸器の病気と比べて症状が重く、ネコが死亡するおそれがあるため、
一刻も早く獣医師の治療を受ける必要があります。

抗生物質の投与などによる内科療法が中心です。
呼吸困難をおこしている場合は酸素吸入が必要になる場合もあります。

肺炎をおこした場合は、決して運動をさせたり興奮させたりしないで、
安静にさせ、清潔な環境において注意深く接しなくてはなりません。



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