ネコに多い呼吸器の感染症は咽頭炎もおこします。
乾燥して寒い冬の気候は症状をより悪化させます。
また、屋内に自由に出かけるネコは有毒ガスや薬品などを吸い込んで咽頭炎を
おこすことも考えられます。

軽い咽頭炎では、せきが少し出る程度で、ネコも比較的元気な事が多いようです。
しかし、症状が重くなるとせきの出回る回数も多くなります。

症状が重くなると声が出なくなることがあり、ネコは口をあけなく、動作をしても
声がかすれてしまうようになります。
のどに痛みが出ると触られたり抱かれたりするのを嫌がります。
元気を失ったり食欲をなくして何も食べなくなってしまうこともあります。
発熱がみられることもあり、そうなるとネコは呼吸が荒くなったり、
口を半開きにして呼吸するようになります。

治療は鼻炎、咽頭炎、気管支炎などは同時におこることも多くあります。
症状によってはエックス線、血液検査を行い詳しく調べる場合もあります。

のどに異物がささっているような特殊な場合を除いては、
抗生物質や抗炎症薬（消炎剤）などによる内科療法を行います。

感染症を予防するためのワクチン接種を定期的に受けさせれば、感染症による
咽頭炎は防ぐ事ができます。