尾腺炎(スタッドテイル)
 

尾のつけ根部分が炎症を起こし丸くふくらみます。
これは、この部分に集まっている尾腺(脂を分泌する腺がたくさん集まったところ)
が炎症をおこしているためです。
尾腺のまわりの皮膚や毛には、黄色や黒ずんだ色のロウのような分泌物が付着します。
汚れがひどいと強いにおいがすることもあります。

炎症をおこしたところには痛みやかゆみがあるため、ネコはしきりに気にして、
なめたり
、引っ掻いたりします。
そのために、脱毛したり、皮膚が傷ついて細菌に感染して腫れたり化膿したりします。

原因はよくわかっていません。
ペルシャ、シャムなどの純血種に多い病気です。
性的に活発なオスネコがなることが多いようです。
しかし、去勢したオスや不妊手術を受けていないメスもまれにこの病気になります。

治療は被毛を刈って、消毒か薬浴シャンプーを行います。
必須脂肪酸を与えると症状が和らぎます。
細菌に感染している時には抗生物質を与えます。

再発しやすい病気なので、飼い主は獣医師に指導して貰い、薬浴シャンプーを
1週間に1〜2回行うのが良いでしょう。
尾腺部だけのシャンプーでも効果があります。

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