白癬
 

酵母やカビの仲間の糸状菌がネコの皮膚に感染して増え、体のあちらこちらが丸く脱毛します。
かゆみはそれほど強くないようです。
脱毛した皮膚のまわりはふつうわずかなカサブタでおおわれています。
色素が集まって茶色い斑点ができることもあります。

この菌は人間も含めて動物から動物へと簡単に感染するので、
ほかの動物から感染することもありえます。

糸状菌に感染するネコは別の病気を持っていることが少なくありません。
アレルギーなどの免疫異常、ホルモン性の病気、ウイルスや細菌などの感染症などです。
さらには、栄養が偏っているときにもなりやすいようです。

治療では、怪我長い種類のネコは被毛を刈って、それ以上感染がひろがらないようにします。
そして週2回ほどネコ用の浴剤をつかって体を洗います。
症状が治まっても数週間は薬浴を続けます。

ほかに、グリセオフルビンやイミダゾール系の抗真菌薬を口から飲ませたり、
体に塗ったりします。
他の病気を発症している時は、その治療も行います。

予防では、この菌が他の人間やイヌなどにも感染するので他の動物となるべく接触しない
ようにすることと、ネコの普段いる場所の掃除と消毒を行います。


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