にきび(ネコざ創)
 

ネコにはたいへん多い病気です。
下あごの全面が脱毛し、赤い斑ができます。
頭の黒いちいさなできものができるときもあります。

これは、いわゆるニキビです。
あぶらっぽいかさぶたが毛にくっついていることもあります。

人間のニキビは思春期にできますが、ネコでは年齢はあまり関係ないようです。
またいったんこの病気にになると、繰り返し発症することが多いようです。

ざ創が細菌に二次感染して炎症をおこすこともめずらしくありません。
この時は患部は赤くなって全体に腫れ、かゆみや痛みが出たり、
リンパ腺が腫れることもあります。

これは、あごの皮膚が汚れやすいことが原因とみられます。
毎日全身を舌や前足で毛繕いしますが、あごには舌が届かず、
あごの皮膚がきれいにならず、にきびができるのです。
また、脂肪分の多い食事や少なすぎる食事、
そのネコの体質などが関係しているとみられます。

治療では、患部を清潔に保ちます。
ふつうは、被毛をそり、消毒するか、薬浴シャンプーで洗います。
また、必須脂肪酸を与えます。

繰り返し発症することが多いので、症状が治まっても、
獣医師の指導に従って飼い主が1週間に1〜2回患部をシャンプーするのが良いでしょう。

繰り返し発症する時は、食事について獣医師と相談します。
食事中の脂肪分が多い場合は脂肪を抑えます。
しかし、抑えすぎると逆にホルモンの働きで皮脂が増える事があります。
さらに、ネコはもともと肉食であり、脂肪を抑えすぎた食事は別の病気を引き起こします。

にきびから細菌が入り二次感染を起こしている時は、患部に抗生物質を塗ります。
ネコがふだんいる場所や寝る場所に柔らかく清潔のものを敷くと病状がよくなる
こともあります。

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