外耳炎
 

原因や病型により症状はさまざまです。
外耳道(耳の穴)が赤く充血している、かゆみがある、耳アカが異常に多い、
悪臭のある粘液性の汚れた滲出液や膿汁(耳ダレ)が外耳道から流れ出てくるなどが
主な症状です。

外耳炎になると、ネコはかゆみのためにひんぱんに頭を振ったり、
耳を柱などにこすりつけたり、後足で耳の付け根を引っ掻いたりして、
態度がおちつきません。
また症状がひどくなると痛みが生じます。(とくに細菌性外耳炎)。
そのため、耳の周囲をさわるとネコはとてはいやがります。

慢性になると耳ダレが出て、そのため耳のまわりの毛が汚れます。
耳ダレは、クリーム色、淡黄色、茶褐色、黒褐色、黒色などです。
においも、たいして気にならないものから、発酵・腐敗臭をともなったりさまざまです。

治療は、耳道の洗浄と清拭です。
耳アカ、分泌物などをカット綿や綿棒を使って除去し、きれいにします。
また多量に汚れの有る場合には生理食塩水あるいはオリーブオイルを使って
汚れを洗い流します。

また、細菌・真菌の感染が確かめられたときは、有効な抗生物質や抗真菌剤の
軟膏を塗布します。

耳ダニが原因の場合には殺虫剤を塗布し、駆除します。

このような治療によって、急性なら10〜15日、慢性でも2ヶ月前後で治ります。



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