目と耳の病気概要
 

ネコは目と耳から得た情報をもとに、ネコはまわりの状況を判断します。

■目
ネコの目に少しでも異常が現れたら、決して放置してはなりません。
目やにが多い、まぶしそうに目を細めている、目が白っぽくかすんでいる、
瞳の色がおかしいなど、異常を放っておくと、視力が低下したり、
ひどいときには失明につながります。

なお、毛の白いネコで目が青い場合は、遺伝的に耳が聞こえなくなることが
少なくありません。
このようなネコを飼っているなら、聴覚に異常がないかネコの行動を注意して観察してください。
うちの、ブラッキーもそうでした。

ネコの網膜の上にはタペタムという光の反射層があります。
ネコの目が薄暗がりで不思議な光を放つのはこのタペタムの性質のためです。

また、人間の目と違いネコのまぶたは少し複雑です。
上下2つのまぶたの他に第2のまぶた(瞬膜または、第3眼瞼)をもっています。
このまぶたは、上下ではなく横方向(水平)に閉じたり開いたりし、
ネコが目を開いているときには目頭の中にかくれます。

しかし、ネコが起きている時にこの瞬膜が目の表面をおおっていたり、
目が白っぽく見えたら要注意です。
これはネコの体調がかなり悪い証拠だからです。

瞬膜は目に異物がついたときにはそれを取り除き、
目の表面を守る役目をもっています。
また、目じりの上の奥にある涙腺から流れ出る涙によって
目にうるおいを与え、乾燥を防ぐ働きをしています。

■耳
ネコの耳は、外耳、中耳、内耳と3つに分けられています。
外耳は耳介と外耳道があります。
耳介は、普通私たちが耳と呼んでいる三角形の部分です。

ネコの耳が音を聞く能力は人間よりもはるかにすぐれています。
人間が聞き取れない4万ヘルツの高音を聞くこともできます。
また、ネコの耳は同時にいくつもの音を聞いたり、同じ場所で発生する2つ以上の
違う音を別々に聞き分けることさえできます。
広い範囲からやってくる音を正確に聞き分ける能力も持っています。
つまり、ネコの耳は人間よりはるかに進歩しています。



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