耳のケガ
 

ネコの耳は、ネコ同士のケンカで引っ掻かれて傷ついたり、
噛まれて裂けたりする事が少なくありません。
耳の怪我はとくに、屋外を自由に歩き回って他のネコに出会うネコに多く見られます。

軽傷の場合は、耳の皮膚が傷つき、わずかに出血する程度です。
しかし、耳軟骨が断裂するような深い傷もめずらしくありません。
ケンカによって怪我をした時は、細菌などに感染していることが多く、
処置せずに放置すると、化膿して感染創を生じます。
こうなると、ネコは耳の痛みのために元気を失い、熱を出す様になります。

怪我が新しく軽いときには、傷の洗浄と消毒を行います。
傷が深いときには手術をおこなって縫合しますが、
傷を受けてから時間が経っている場合には縫い合わせてもなかなか綺麗に癒着しません。

化膿している時には、その部分の皮膚を切開して、うみをだします。
いずれの場合も処置をしたあとで、抗生物質を投与します。

出血が少なくても意外に傷が深いこともあるので、十分注意して観察する必要があります。




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