栄養性の病気概要
 

ネコは栄養のバランスが悪いときにも病気となる事があります。
このような栄養性の病気は、飼い主がネコの食べ物についての
正しい知識を身につけ、食事をきちんと管理すれば容易に避ける事ができます。

最近は栄養の偏りによって引き起こされる病気は以前より減っているようです。
しかし、他方で嗜好性の高い高価な食べ物ばかりを与えられて肥満になるネコや
好き嫌いが異常に激しいネコが増えています。

最近のペットフードが良くなった事もあり、以前よりネコの、
黄色脂肪症(イエローファット)やクル病などの栄養性の病気は減る傾向にあるようです。
しかし、それらに代わって最近では肥満のネコがたいへん増えています。
現在では、人間もネコも、肥満は病気の状態とみなされるようになっています。

また病気とはいえないまでも、好き嫌いの激しいネコも増加しており、
極端に偏食のネコも少なくないようです。

ネコの食事は飼い主がきちんと考えて管理すべき問題ですが、
しかし、ネコはなかなか飼い主の自由にはならず、「あれはイヤ、これもきらい」
「早く食べたい」「いまはいらない」という意思表示をします。
しかし、飼い主がこのようなネコの欲求をそのまま、受け入れていると、
ネコの体にさまざまな影響がでます。

もちろん偏食によってすぐに病気になるわけではありませんが、
極端に栄養のかたよった食事を続けていれば、
本当の重い病気になることも少なくありません。

今では、ネコの健康を考えた食べ物が容易に手に入る環境が整っています。
飼い主はこれを十分活かして、ネコの食事を考えましょう。
栄養のかたよりのない食べ物を、適切な量だけ規則的に与える事が大切です。



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