慢性胃腸炎
 

慢性の胃腸炎は、急性胃腸炎にくらべて吐き気や下痢などの症状は軽いようです。
しかしいつまでも下痢や嘔吐が続くため、体重が落ちたり、皮膚や被毛の状態が悪くなります。

慢性胃腸炎になると軽い下痢が数日〜数週間も続くことがあります。
軟便 が出る事も有りますが、タールのような黒っぽいどろりとした便が続いたり、
ときには便に少量の血が混じる事もあります。

この病気では必ずしも吐くわけではありません。
しかし、1日に1〜2回吐く、何日かに1度吐く、繰り返し吐いた後はしばらく吐かない
などの散発的な吐き気をみせることもあります。

食欲がまったくなくなる事はまれで、食事の量が少ない状態が続く事が多いようです。
子猫の場合には成長期なのに体重がふえなかったりします。
また毛づやが悪くなり、皮膚のはりが失われていきます。

原因として時々みられるのが毛球症です。
とくに長毛のネコは毛球症になりやすいようです。

また、腸内に寄生虫がいるときもネコは慢性胃腸炎になります。
食事アレルギー、生まれつき酵素の分泌が少ない、なども原因となります。

治療では、下痢や嘔吐をおさえるための対症療法を行います。
病気の原因をある程度突き止めることができれば、できる限りその原因を取り除きます。

また、寄生虫を駆除する、薬を与えて胃や腸内の毛玉を吐き出させる、
アレルギーが原因の場合にはアレルギー反応をおこしにくい食事を与えるなどです。




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