歯と口腔の病気概要
 

年をとったネコや体の弱ったネコは、口に中の病気にたいへんかかりやすい傾向があります。
口がにおう、よだれを垂らすなどは、ネコの歯や口の典型的な症状です。
人間ではたいした事がなくても、ねこではこうした病気は大変治りにくいうえ、
痛みのために食事ができなくなり、衰弱してしまいます。

とくに口の中の病気は、ネコエイズや白血病ウイルス感染症などの重大な病気の
兆候であることが少なくありません。
このようなネコの症状をみつけたら、飼い主は早めに獣医師に相談するようにしましょう。
おとなのネコは、上あごに16本、下あごに14本の歯を持っています。

また、唾液や歯ぐきから染み出す液には抗体や免疫細胞が含まれており、口の粘膜に
病原体が感染するのを防いでいます。
ところが、病気になったり体が弱ると、この防御システムが十分に働かなくなり、
ネコは口の中の病気になります。

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