| 生物の中には、別の動物の体にすみついてその栄養を横取りするものがいます。
これを寄生虫と呼びます。
寄生虫には、体の外にとりつくノミやダニなどの寄生虫と、体の内部に住む回虫や条虫
などの内部寄生虫がいます。ここでは内部寄生虫をとりあげます。
ネコの体に住み着く寄生虫は回虫や鈎虫、条虫、フィラリアなどさまざまです。
これらは消化管（おもに小腸）、心臓や血管などの中に住み着いて、
ネコの栄養を横取りしていきています。
そのためネコは栄養状態が悪くなって毛づやが悪くなったり、やせてきます。
おとなの健康なネコが寄生虫のために重い症状をみせることはまれです。
しおかし子ネコの体に寄生虫が住み着くと、子ネコは急速に衰弱して
死ぬ事もあるので注意が必要です。
なお駆虫薬は虫によって違い、また市販の薬と動物病院で処方される薬とでは
安全性や効果に大きな違いがあるので、寄生虫の感染が疑われるときには
動物病院で診察を受けましょう。
|