心臓の病気概要

 

心臓は、動物の体全体に血液を循環させるためのいわはポンプです。
この臓器は動物が生まれてから死ぬまで一時も休むことなく働きます。

そのため、どんな動物も年をとると心臓の働きがしだいに衰えてきます。
ネコは人間やイヌなどより心臓の心臓になりにくいものの、
やはり老齢になると心臓病になる可能性が高くなります。

また、イヌより少ないものの、生まれつき心臓に
欠陥をかかえているネコもいます。

心臓は右心房、右心室、左心房、左心室という4つの部屋に別れており、
各部屋がそれぞれの働きを受け持っています。
その働きを簡単に説明すると、
右心房は、全身をめぐった後の血液(二酸化炭素が含まれている)を大動脈から受け取り、
その血液を右心室へと送ります。
そして、右心室が肺につながっている肺動脈に血液を送り出します。
肺静脈から戻ってきた二酸化炭素と新しい酸素が交換された血液を
左心房が受け取って左心室に送ります。
最後に、左心室は酸素をたくさん含んだ血液を大動脈に送り出します。

特に左心室は、強い力で全身に血液を循環させなくてはならないため、
その筋肉が右心房の筋肉より厚く強くなっています。

ネコでは左心室の筋肉に異常が生じて心筋症になることが多いようです。
これは、重大な病気です。

また、心房と心室の間、心室と動脈のつなぎ目には「弁」がついており、
血液が逆流しないようになっています。

これら弁や壁に異常が生じると、血液が逆流したり、二酸化炭素をふくむ
汚れたと酸素を含む新鮮な血液が心臓の中で混じり合ったりするため、
ネコは重い病気になります。




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