皮膚の腫瘍(皮膚ガン)

 

イヌは高い確率で皮膚の腫瘍を生じますが、ネコはイヌほど多くはありません
しかし、イヌの皮膚腫瘍の多くが良性であるのに対し、
ネコの皮膚腫瘍は悪性のものが少なくありません。
とくに代表的なものは、白いネコに多く見られる扁平上皮ガンなので、
ここではこのガンについて説明します。

症状は耳の周り、まぶた、鼻、それに顔面など頭部に多く見られます。
はじめは小さな潰瘍ができてなかなか治らなず、徐々に拡大して悪臭がします。

ねこはしきりに病変部を気にしてかきむしり、出血します。
病変の周りは壊死することもあります。

原因としては、日光の紫外線に長い時間さらされることが原因とみられます。
これは、慢性の日光性皮膚炎が進行してガン化するものです。
なた、ネコエイズに感染して免疫能力が低下している場合も、
皮膚ガンを発症しやすい要因となります。

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