ホルモン(内分泌)の病気概要

 

ホルモンは体のはたらきをコントロールする大切な化学物質です。
ホルモンにはいろいろな種類があり、それぞれ体の決まった場所で作られます。
ホルモンを作り出す器官を「内分泌腺」と呼びます。
内分泌腺には、脳の下垂体、すい臓、甲状腺、上皮小体、副腎、卵巣などがあります。
これらホルモンは、それぞれ決まった働きを持っています。

たとえば脳の下垂体は体の成長をうながす成長ホルモンや尿の量を調節するホルモンを出し、
すい臓は血中の糖の濃度を調節するホルモン(インスリン)を分泌しており、
腎臓は脈拍を上げるホルモン(アドレナリン)や炎症をおさえるホルモン(ステロイド)
を出しています。
また卵巣や精巣は、ネコの体や行動をオスらしくしたり、
逆にメスらしくする性ホルモンを放出しています。

こうしたホルモンは、内分泌腺が別のホルモンによって刺激されたとぉ、
あるいは体内の特別の信号を受け取ったときに分泌されます。
しかし、ホルモンの分泌量が必要以上に増えたり減ったりすると、
体のバランスがくずれ、ネコにはさまざまな異常が現れます。

ネコにとくに多いホルモンの病気は糖尿病です。
また最近、甲状腺機能亢進症がたいへん増えています。

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