攻撃的
 

ネコの攻撃性は、色々な原因に起因します。
ケンカや、小動物への攻撃、テリトリー、恐怖、遊び、転嫁...
精神的なものから病気など原因は色々です。

●オスどうしによるケンカ
テリトリーやメスをめぐってケンカです。
オスの威嚇時の声は、かん高く近隣の迷惑となり
捕獲される、虐待などの結果を招きかねないうえ
大けが感染症に罹る可能性さえあるので
飼い主は気を付けなければいけません。
去勢をすることによりケンカをする傾向が大幅に減ります。
平均的には去勢を受けた90%のネコは改善がみられます。
それでも攻撃性が抑えられない場合は抗不安剤により抑制することができます。
●補食性による攻撃
この攻撃性はエサを十分にあげているネコにも
母猫に狩りを教わっていないネコにも見られます。
獲物が見つかれば1時間でもじっと見張り待ち続けます。
鳥なども捕まえ、飼い主に見せようとします。
小鳥・ハムスター・昆虫などは格好の獲物となりますので
ネコと共に飼っている方は考慮が必要です。
●テリトリーを守る攻撃
飼い主はネコのテリトリー意識を認めなくてはなりません。
もし、既にネコが居る状態で、新しくネコを飼うなどの場合には
配慮が必要です。
効果的な方法は、ネコが好む行為をするときに
対立するネコの姿が見える状態で、ガラス戸などで
直接接触しないように仕切るようなかたちです。
たとえば食事の時などが効果的です。
しかし数ヶ月ちかくかかるかもしれません。すぐに受け入れるネコも居ます。
子猫の場合には噛み殺されてしまう可能性もあるので、
時間をかけて馴らしていきます。
まずは別々の部屋で飼い、子猫のの匂いの付いたタオルなどを
前から居るネコのそばへ持っていき慣れさせます。
その後、子猫をゲージなどに入れて対面させ存在を認めさせます。
古参のネコが落ち着き、存在を認めたようなら少しずつゲージから出し、
さらに受け入れるまで待ちます。子猫の安全を保証されるまで時間をかけて行動します。
●恐怖による攻撃
低くうずくまり、瞳孔が開き、耳をふせ、うなり声をあげ、毛を逆立て、背中を持ち上げ
爪を出したまま身構え、防御をとります。
相手がそれ以上近づいたりすると攻撃に転じます。
普段このような姿勢を取られる人間が、ネコと仲良くなるには、
ネコが好む行為を、その人間、もしくは少し離れた場所から
段階的に徐々に距離を縮めながら行う事です
もちろん優しく接する事が必要です。
●遊びによる攻撃
遊んでいる状態から興奮が強まりエスカレートすろ状態です。
これは体力を有り余らせてのストレスが原因である事があります。
健康なネコが十分に遊べる環境を作ることが重要です。
●やつあたりの攻撃
本来攻撃すべき対象が居ない場合など転嫁性の攻撃が見えることがあります。
人間の八つ当たりを考えると理解しやすいです。
この場合には、好物を与えるなど落ち着かせ気分転換をさせてください。
どうしても興奮が収まらない場合は獣医師へ相談してください。
●愛撫による攻撃
飼い主などがあまりにしつこく愛撫を繰り返すと、ネコは不快になり
手を噛むなどの攻撃行動をとることがあります。
しつこい行為はネコにとって苦痛となるので避けましょう。
●母性による攻撃
出産前後は精神的に不安定で気が立っているのと、子供を守ろうという
気持ちからの行動です。飼い主に出来ることは母猫を精神的に助けることです。
過ごしやすい環境を作ってあげることです。
●病気が原因の場合は、中枢神経、とりわけ脳の異常。脳腫瘍、てんかん、髄膜炎、寄生虫トキソプラズマの脳内への寄生、肝性脳症、ネコ虚血性脳症などです。それ以外にも甲状腺機能亢進症や、痛みをともなう病気が原因です。




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